2025年3月9日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
武蔵中学校・2025年度 2月1日入試 算数
食塩水とコイン、乗り物を乗り継ぐ速さ、台形の面積比、長方形の図式を扱う4大問です。答えだけでなく、比の置き方や候補の絞り方を説明できるように解き直しましょう。図式を答える設問は、作図に必要な全ての辺の寸法も示します。
第1問|食塩水とコインの反転
この大問で学ぶこと
食塩量と奇偶を、変わらない軸にする
食塩水は濃度だけを比べず、混ぜる前後の食塩量をそろえます。コインの反転は操作の順を追うより、各コインが何回裏返されるかに注目すると整理できます。見かけの変化から、計算に使える量を選ぶ大問です。
解くときの着眼点:混ぜる問題では食塩量、反転では裏返した回数の奇偶に注目します。
(1)ア
答え:72g
- 120gをすべて5.5%とすると食塩は6.6gですが、実際の4%では4.8gです。差は1.8gです。
- 5.5%を3%へ置き換えると、1gあたり0.025g食塩が減ります。1.8÷0.025=72gが3%の食塩水です。
間違えやすい点:求めるのは濃さではなく、初めに用意した3%食塩水の重さです。
(1)イ
答え:14%
- 初めの濃さをx%とすると、食塩量は80×x/100g。追加した食塩は160×0.035=5.6gです。混合後の濃さはx/2%になります。
- 80x/100+5.6=240×x/200より、0.4x=5.6。x=14です。混合後は7%になり、半分という条件にも合います。
間違えやすい点:半分になるのは濃さで、食塩そのものが半分になるわけではありません。
(2)・2と3の倍数を反転した後
答え:100枚
- 2回とも反転した6の倍数は表に戻ります。裏になるのは2の倍数100枚と3の倍数66枚のうち、重なり33枚を2回分引いた100+66-2×33=100枚です。
- 全部200枚なので、表は200-100=100枚です。
間違えやすい点:6の倍数は2回裏返しているので、裏のままにはなりません。
(2)・さらに5の倍数を反転した後
答え:102枚
- 5の倍数は40枚。この中で、2または3の一方だけの倍数だったものは、10の倍数20枚+15の倍数13枚-30の倍数6枚×2=21枚で、反転前は裏です。
- 21枚は表へ、残り19枚は裏へ変わります。表の数は100+21-19=102枚です。
間違えやすい点:5の倍数40枚を単純に足すのではなく、反転前の向きを分けます。
第2問|自転車・電車・バスの速さ
この大問で学ぶこと
乗り継ぎを、区間ごとの距離へ分ける
乗り物の速さと使った時間は、それぞれ別の比で示されます。その積から区間ごとの距離の比を作り、予定どおりに進む場合とバスが遅くなる場合を比較します。待ち時間は移動時間へ混ぜず、到着時刻の差として扱います。
解くときの着眼点:移動時間の比と速さの比を掛けると、各区間の道のりの比になります。待ち時間は別に置きます。
(1)
答え:1.4km
- 自転車・電車・バスの時間比は1:3:2、速さの比は1:6:3です。道のりの比は1×1:3×6:2×3=1:18:6になります。
- 全体35kmは25等分に当たるので、家からA駅は35÷25=1.4kmです。
間違えやすい点:待ち時間を、乗り物に乗っている時間の比へ入れないようにします。
(2)Ⅰ
答え:10時16分
- バス区間は1.4×6=8.4kmで、速度低下後の残りは8.4-1.2=7.2kmです。速さが自転車の3倍から2.4倍になるので、残り区間の時間は元の3÷2.4=1.25倍。増加3分が元の時間の0.25倍だから、元の残り時間は12分です。
- 元のバスの速さは7.2÷12=分速0.6km。バス全区間は8.4÷0.6=14分なので、10時30分から14分戻り、出発は10時16分です。
間違えやすい点:元は約束時刻ちょうどに着いています。遅れの差は3分です。
(2)Ⅱア
答え:5分間
- 自転車はバスの3分の1の速さで、分速0.2km。自転車に1.4÷0.2=7分、電車に21分、バスに14分乗ります。移動時間は42分です。
- 9時40分から10時30分までの50分との差8分が待ち時間の合計です。A駅の待ち時間がB駅より2分短いので、B駅は(8+2)÷2=5分です。
間違えやすい点:速度が変わらない元の予定について、移動と待ちを分けて計算します。
(2)Ⅱイ
答え:19.4km
- 自転車で9時47分にA駅へ着き、3分待つので電車の出発は9時50分。10時5分には15分間電車に乗っています。
- 電車の速さは分速0.2×6=1.2km。家からの距離は1.4+1.2×15=19.4kmです。
間違えやすい点:10時5分がどの交通機関の時間内かを先に確認します。
第3問|台形の面積と交わる線分
この大問で学ぶこと
同じ高さの三角形で、台形を読み解く
台形の上下の辺の比から、同じ高さをもつ三角形の面積比を作れます。交わる線分の比も、相似な三角形を介して面積へつながります。求めたい部分を直接計算する前に、既知の面積を使える形へ分けます。
解くときの着眼点:AD:BC=2:5とAD=ECからBE:EC=3:2。まず三角形ABEの面積を出します。
(1)
答え:12cm²
- AD=2k、BC=5k、高さをhとすると台形70cm²=7k×h÷2よりkh=20です。BE=3kなので、三角形ABEは3kh÷2=30cm²です。
- AG=GEより、三角形AFGとFGEの面積は等しく、これをxとします。四角形FBEGは30-xで、差が6だから30-2x=6。x=12cm²です。
間違えやすい点:四角形と三角形のどちらが大きいかは、FがAB上にあることからも確認します。
(2)
答え:FG:GH=6:5、DH:HC=1:3
- 三角形AFEは12×2=24cm²なので、AF:AB=24:30=4:5、BF:FA=1:4です。Gを通りBCに平行な線とABの交点をIとすると、IはABの中点。IG=BE÷2=1.5kです。
- 直線FGをBCの左の延長へ伸ばした交点をP、ADの右の延長との交点をTとします。三角形FPBとFGIの相似からPB:IG=BF:FI=2:3なのでPB=k。さらにFPBとFTAの相似からAT=4PB=4k。したがってDT=2k、PC=6kです。
- 三角形TDHとPCHは相似なのでDH:HC=DT:PC=1:3。Hの高さはhの3/4、Gはhの1/2、Fはhの1/5です。同一直線上の長さの比は高さの差の比と等しく、FG:GH=(1/2-1/5):(3/4-1/2)=6:5です。
間違えやすい点:補助点P・T・Iを原図に書き足し、延長線上の長さも含めて比を確認します。
第4問|長方形の図式と整数条件
この大問で学ぶこと
面積条件を、整数の辺へ戻す
長方形を組み合わせた図式では、共通する辺を文字や仮の単位で置くと面積の関係が見えます。面積が合うだけでなく、辺が整数になることや、指定された配置を作れることまで確認します。
解くときの着眼点:上の長方形を縦a・横b+c、下の2つを共通の縦d、横b・cとします。A=a(b+c)、B=db、C=dcです。
(1)
答え:2図式:上は縦1・横11。下は縦3または5で、左の横9・右の横2(単位cm)
- A=11、BとAが奇数なので下の縦dと左の横bは奇数。b+c=11だから右の横cは偶数です。B>11>Cよりdb>11>dcとなります。
- c=2ならb=9で、dは11/9より大きく11/2より小さい奇数、すなわち3と5です。c=4ならb=7ですが該当する奇数dはなく、cが6以上ではb<cとなりB>A>Cに合いません。よってこの2図式です。
間違えやすい点:横9・2は共通で、下段の縦だけを3・5に変えます。図式では数値を5か所へ記入します。
(2)
答え:2図式:①上の縦3・横13/下の縦7・横9と4、②上の縦17・横13/下の縦35・横7と6(単位cm)
- 条件B+C=2A+13から(d-2a)(b+c)=13。横幅は2以上なのでb+c=13、d-2a=1です。もう一つの条件はd(b-c)=35です。
- dは35の約数1、5、7、35を調べます。d=1はb-c=35となり幅13を超えるので不可。d=5ではb=10でBが偶数になるため不可。d=7ではb=9、c=4、a=3。d=35ではb=7、c=6、a=17となり、2図式を得ます。
間違えやすい点:各図式について、B>A>C、AとBが奇数という元のルールも検算します。
(3)
答え:上の縦7・横5/下の縦17・左の横3・右の横2(単位cm)
- この設問は1図式を示せばよいので、A=35、B=51、C=34となる組を作ります。下段を縦17、横3と2にすると、B=17×3=51、C=17×2=34です。
- 上段の横は3+2=5、縦を7とすればA=35。B=1.2×35+9=51、C=35-1=34で、51>35>34、AとBが奇数という全条件を満たします。
間違えやすい点:全ての面積が合うだけでなく、上下の横幅がそろうことも図式の条件です。
解き直しの進め方
解き終えたら、各大問の「解き直しの到達点」を使って確認しましょう。答えだけを直す前に、条件を取り違えたのか、最初の一手が決まらなかったのか、計算で崩れたのかを分けます。解説を閉じて途中式を再現し、日を空けて同じ考え方を使えるか確かめてください。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で図や式を作り直す | 同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・途中式・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
赤羽で学習塾をお探しなら
- 会社名
- 進塾
- 住所
- 〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
- 電話番号
- 03-5924-7747
